健康油として人気の亜麻仁油(あまにゆ)とは、どのような油なのか?
アトピーや花粉症、糖尿病やダイエット効果まであるという
亜麻仁油について、詳しく調べてみました。
亜麻仁油は、亜麻の種子から作られた油
亜麻仁油は、アマという植物の種子から作られた油です。
衣類などに使われるサラリとした生地「リネン(麻)」は、
このアマの茎で作られており、私たちは意外とアマと触れ合った生活をしています。
亜麻仁油の商品パッケージに「Flaxseed oil」と書かれていることがありますが、
これは「フラックスシードオイル」と読み、亜麻仁油を英語にしているだけです。
ちなみに、英語の「Linseed oil(リンシードオイル)」も亜麻仁油という意味ですが、
リンシードオイルは、機械油やペンキ油、油絵具の乾性油などに使用されるため、
同じ亜麻仁油でも、英語にすると工業用と食用、全く違う油になります。
日本語では同じ亜麻仁油でも、英語にすると使用方法が全く別物になりますので、
英語で言う時は、しっかり使い分けるようにしましょう。
亜麻仁油が「健康油」「飲む美容液」と言われる理由
亜麻仁油は、とても魅力的な健康効果がいくつも証明されていることから、
「健康油」や「飲む美容液」と呼ばれることがあります。
そう、健康油と呼ばれるだけの栄養成分が、亜麻仁油には含まれているのです。
特に健康につながると言われている5つの栄養成分が、
αリノレン酸、リグナン、食物繊維、オレイン酸、リノール酸です。
この中でも、特に注目されているのが、αリノレン酸!
人間が作ることのできない必須脂肪酸、オメガ3脂肪酸のひとつである
αリノレン酸は、食べ物では青魚に豊富に含まれているものの、
毎日摂取しないと効果が薄くなってしまうため、摂り続けるのが難しい脂肪酸です。
関連記事:オメガ3で大人気!亜麻仁油・えごま油のαリノレン酸とは?
そこで、1日の摂取量が小さじ1杯で良い、亜麻仁油がおすすめされるように。
1日小さじ1杯を摂取し続けることで、αリノレン酸を含む5つの栄養成分により、
アトピーや花粉症などのアレルギー症状、認知症や糖尿病、がんの予防などから、
多くの女性が悩む、生理痛や生理不順、不妊症の改善が期待できます。
また、コレステロール値がゼロで、内臓脂肪の減少や便秘解消の働きがあることで、
ダイエットにも役立つことから「飲む美容液」と言われているのだと思います。
亜麻仁油の値段について
サラダ油のような比較的安価な油と比べると、亜麻仁油は値段が高く、
一般的なスーパーでは、まだまだ置かれる商品数が少ないと感じています。
しかし、楽天やamazonなどの通販では、選べるほどの品数があり、
人気の亜麻仁油は、150gで1200円前後の価格帯となっています。
「まずは手頃な価格で、亜麻仁油を試してみたい」という人は、
亜麻仁油の中では特に安価な、170gで900円程度の商品もあります。
中には100gで2,000円近くする高級な亜麻仁油もありますが、
自分が摂り続けやすいと思う商品であれば、安価なものでも良いと思います。
亜麻仁油の取り扱い注意点
亜麻仁油の取り扱いには、いくつか注意すべき点があります。
亜麻仁油は、非常に酸化しやすいため、加熱や直射日光はNGです。
50℃以上で酸化してしまうため、基本的には加熱せずに、
ドレッシングにしたり、少し冷ましたお味噌汁に入れたり、
納豆にかけたり、パンにつけたりする食べ方がおすすめです。
少し癖のある味だと言われていますが、醤油や黒酢など、
味の濃いものと一緒に食べると、癖が抑えられ、意外と美味しく食べられます。
摂取量は、健康効果をしっかり感じるためには、
毎日4~5g、小さじ1杯の亜麻仁油を2~3ヶ月摂り続けることが大事です。
関連記事:えごま油と亜麻仁油の1日の摂取量を年齢別で調べてみた
小さじ1杯を続けていき、合計で400~500gの亜麻仁油を摂った頃に、
何かしらの効果を感じることができるのではないかと思います。
尚、加熱と直射日光がNGと知り、開封前から冷蔵庫に入れて保存する人もいますが、
保存方法は、開封前は常温保存の方が良い商品がほとんどなので、
直射日光、高温多湿を避けた暗所となる床下収納での保存がおすすめです。
ただし、開封後は冷蔵庫で保存し、1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
取り扱い方を間違えてしまうと、健康効果のない油になってしまうため、
酸化などに注意しながら、亜麻仁油を摂取していくことをおすすめします。
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