亜麻仁油とえごま油のリノール酸の含有量と効果・注意点

リノール酸は体に悪い脂肪酸だと言われることがありますが、
亜麻仁油とえごま油に含まれているリノール酸は、体に良いと言われています。
なぜ体に良いと言えるのか、その理由を調べてみました。

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必須脂肪酸のひとつ、リノール酸とは

リノール酸は、人が生きていくために欠かすことのできない必須脂肪酸で、
体内で作ることができないため、食べ物から摂ることが必要になります。

中性脂肪や悪玉コレステロール、血圧や血糖値を減少させる効果があることで、
昔は、健康に良いと言われてきました。

しかし、最近は身近な食べ物にリノール酸が含まれていることが多くなり、
意識して食べなくても、必要摂取量が摂れてしまうように。
食事風景の画像

リノール酸は、過度に摂取してしまうと、免疫力に悪さをするようになり、
アトピーなどのアレルギー症状を悪化させる恐れがあります。

そのため、昔はリノール酸は健康に良いと言われていましたが、
最近は、体に悪いと言うイメージに変わりつつあるのです。

亜麻仁油とえごま油の脂肪酸バランスがすごい!

亜麻仁油とえごま油に含まれる脂肪酸は、ほぼ同じ比率となっており、
リノール酸の含有量は、どこのメーカーも約15%でした。

この含有量を高いと思うか、少ないと思うかは個人差があると思います。

しかし、注目すべき点は、含有量ではなく、含有比率なんです!

実は、αリノレン酸との摂取バランスもとても大事で、
一番健康に良い黄金比率は、1(αリノレン酸):4(リノール酸)となっています。
黄金比率の画像

そこで、αリノレン酸の含有量も調べてみると、
亜麻仁油とえごま油、どちらも約60%であることがわかりました。
関連記事:オメガ3で大人気!亜麻仁油・えごま油のαリノレン酸とは?

リノール酸15%に対して、α-リノレン酸60%、逆の含有比率となっています。

しかし、リノール酸は最近の食事内容では、すぐに摂れてしまう栄養素に対し、
αリノレン酸は、意識して摂らないと不足している人が多い栄養素です。

だからこそ、αリノレン酸が多く、リノール酸が少ないという脂肪酸バランスは、
とてもすごいことなのです。

現代の食生活だとαリノレン酸1に対し、リノール酸を10摂ってしまう人が多いため、
亜麻仁油やえごま油を摂ることは、1:4のバランスに近づける対策にもなります。

こうした対策で摂取バランスを整えることができると、健康にもつながります。

亜麻仁油とえごま油が、アトピーや花粉症などのアレルギーに効果的で、
健康に良い理由は、この黄金比率にも隠されていたのです。

リノール酸が多く含まれる食べ物に注意!

亜麻仁油とえごま油のリノール酸が健康に良いからといっても、
リノール酸の摂りすぎには注意が必要です。

そこで、リノール酸を多く含む食品を調べてみました。

まず、わかりやすいのは植物油
ほとんどの植物油に、リノール酸が多く含まれています。

調味料としては、マヨネーズやマーガリンにも注意が必要です。
マーガリンの画像

食べ物では、ごま・ナッツ類(くるみ・落花生など)といった
健康に良いイメージの食材に多く含まれていました。

その他、ポテトチップスやインスタントラーメン、ケーキやアイスなど、
ジャンクフードにもリノール酸がたっぷりです。

こうして並べてみると、現代人がリノール酸過多になっているのは、
調味料やジャンクフードの影響だということがわかってきます。

リノール酸を摂りすぎない対策として、油はオリーブオイルもおすすめです。
また、ジャンクフードを少し控えるようにするだけでも、対策になると思います。

リノール酸と上手に付き合って、黄金比率を崩さないよう、気をつけましょうね。

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